私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
*片割れに告られました。


「えぇ?!志乃今日も奏太と行っちゃうの?!」


私より明らかに早く支度をする志乃に声をかける


『そうなの、ごめんねっ』


えー…、今回は1人ぼっちで学校?


蒼もいなそうだしな…


軽くため息をつく


(つまんないよ……)


志乃より遅く私は家を出た


『おはよ』


「おは………えっ!蒼じゃん!」


『うん、俺だけど』


家の前には蒼太が立っていた


まさか、もう行ってると思ってた


「蒼ー!」


私は思いっ切り蒼太に抱きついた


『なっ…!お前離せっ!』


いつも表情を崩さない蒼太も今回ばかりは顔が赤いし、慌ててる


「あー、蒼照れてるー」


『お前が変なことするほうが悪い!』

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