私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
『蒼ーーーっ!!』
「っつ!お前もか!志穂!!」
思わず声を出す。
「つーか、抱きつくな!!お前!!」
あ~っ!もう!なんでこう抱きつくかな!?
…………ったく!
「おい、志穂!抱きつくなってどれだけ言えば分かるんだよ!!」
『………………あ』
志穂はそう言うと、パッと手を離した。
珍しいな、
『………………蒼、照れ屋だから……』
なんて思わなければ良かった。
「照れてねぇよ!!」