私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
…………っていうか、何で知ってるんだろう。
「行ってきまーすっ!!」
私は勢いよく扉を飛び出した。
あ、スカートだからはしゃいじゃダメだ。
「蒼……………っ!」
私は家の前にいた蒼の名前を呼んだ。
『…………遅い』
蒼は相変わらずの無表情でそう言った。
「ごめんっ!」
『………ま、可愛いからいいや。
行くぞ』
「……っ!?」
そんなさらっと言われても…!