私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。



『あ、電車きた。

じゃあな、蒼太、片山』


そう言って彼らは電車に乗った。


「俺らは待つ?」


蒼は気を使ってくれたけど

 
「ううん、平気」


と強がった。


ほんとは今にも零れそうな涙を


我慢してるんだけどね。


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