運命の二人~白と黒の物語~
タロの魂
夕食後。
凛々はジャスティスと一緒に“世界の間”に来ていた。
呼び掛けてごらん、とジャスティスに促され、小さい声で「タロ。」と呼んでみた。
地上球からフワリと小さな光る珠が降りてきた。
凛々の回りをくるくると回る。
「タロ!」
呼ぶと、手のひらにフワリと乗ってきた。
凛々は涙が出てきた。
分かる。タロだ。タロだ。
魂だけなのに、タロの温もりと、いつものように嬉しそうに凛々の回りを走り回るタロがいるかのようだ。
「タロ。ごめんね。」
タロは元気そうにしているけど、魂のあちこちが傷ついて、光が漏れているのが見えた。
地上球から長く離すのは危険だ。
「タロ。そろそろ戻ろ。」
凛々が優しく地上球に押し戻したのに、タロの魂は離れたくないと、すぐまた凛々の側に戻ってきてしまう。
凛々はジャスティスと一緒に“世界の間”に来ていた。
呼び掛けてごらん、とジャスティスに促され、小さい声で「タロ。」と呼んでみた。
地上球からフワリと小さな光る珠が降りてきた。
凛々の回りをくるくると回る。
「タロ!」
呼ぶと、手のひらにフワリと乗ってきた。
凛々は涙が出てきた。
分かる。タロだ。タロだ。
魂だけなのに、タロの温もりと、いつものように嬉しそうに凛々の回りを走り回るタロがいるかのようだ。
「タロ。ごめんね。」
タロは元気そうにしているけど、魂のあちこちが傷ついて、光が漏れているのが見えた。
地上球から長く離すのは危険だ。
「タロ。そろそろ戻ろ。」
凛々が優しく地上球に押し戻したのに、タロの魂は離れたくないと、すぐまた凛々の側に戻ってきてしまう。