運命の二人~白と黒の物語~
ジャスティスの告白
凛々が魔界に連れられて来てからかなりの月日がたっていた。
凛々も城に住む者も今の生活に馴染んでいたが、唯一バルゴだけが、現状を飲み込むことが出来ないでいた。
ひとつ目は、あの女。
リリー・ルゥ・“W”ゴードンの変わりようだ。
地上界での記憶しかなく、田舎娘のような振る舞いばかりしいる娘など主の側に置ける訳がない。そう思って教育を始めたのだが。
問題があったのは初めだけで、二ヶ月ほど経った今では、城にいても違和感なく過ごしている。
魔力の使い方、城での生活の仕方、マナーや知識をあっという間に身に付けてしまった。
何より驚かされるのは気品だ。
以前のリリー・ルゥ嬢は女王のオーラがあったが、今のリリー・ルゥ嬢は口数が少ないせいか、深窓の姫君という風情。
ちょっとした動作や仕草にこちらがドキリとさせられる。魅力的と言っていい。
…やはり蛙は蛙か。
良い喩えではないが、本物かどうか疑っていた自分の否を認めざるを得ない。
凛々も城に住む者も今の生活に馴染んでいたが、唯一バルゴだけが、現状を飲み込むことが出来ないでいた。
ひとつ目は、あの女。
リリー・ルゥ・“W”ゴードンの変わりようだ。
地上界での記憶しかなく、田舎娘のような振る舞いばかりしいる娘など主の側に置ける訳がない。そう思って教育を始めたのだが。
問題があったのは初めだけで、二ヶ月ほど経った今では、城にいても違和感なく過ごしている。
魔力の使い方、城での生活の仕方、マナーや知識をあっという間に身に付けてしまった。
何より驚かされるのは気品だ。
以前のリリー・ルゥ嬢は女王のオーラがあったが、今のリリー・ルゥ嬢は口数が少ないせいか、深窓の姫君という風情。
ちょっとした動作や仕草にこちらがドキリとさせられる。魅力的と言っていい。
…やはり蛙は蛙か。
良い喩えではないが、本物かどうか疑っていた自分の否を認めざるを得ない。