運命の二人~白と黒の物語~

贈り物

あれから一週間。


ジャスティスはずっと不機嫌だった。


凛々が会ってくれないのだ。


正確には、会っても目が合った瞬間、直ぐに姿を消してしまう。


取りつくひまもなかった。


自室の隣にある政務室で仕事をしていたが全く手につかない。


はあ、とため息をつき、窓の外を眺めた。


ちょうど、兵士達が妖獣に乗って、騎馬訓練を行っている所だった。


勇ましい掛け声と共に、数十頭の馬に似た妖獣が列を乱さず、歩いたり走ったりしている。


その隣では狼に似た、羽根のある妖獣に乗って、模擬試合を行っている。


右や左に飛び回り戦う様は、見ごたえがあった。

そんな様子をジャスティスはぼんやりと眺めながら、凛々の事を考えていた。





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