運命の二人~白と黒の物語~
やっとジャスティスがバルゴのほうを向いた。


「一緒に出かけられる、という所がいい。種類は何がいいだろうな。」


久し振りに見る主の生き生きした顔と話し方に、バルゴは目頭が熱くなった。
(よ、良かった。いつもの殿下だ。)


感慨にふけるバルゴにジャスティスが、どうかしたのか、と声をかける。

「いえ。何でもありません。大人しい方がいいか、刺激的なものを選ぶかは好みが分かれますね。」


「そうだな。彼女はどちらだろう。」

その時、ジャスティスにある事が浮かんだ。


「決めたぞ。あれがいい。」


目頭を押さえるバルゴを無視して、ジャスティスは早速準備にかかった。


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