blue_tear
5話

私達学生は始業式だけなので午前中に帰ることになった

「蒼、一緒に帰ろー」

「あれ、沙菜(さな)じゃん、良いよ一緒に帰ろ」

沙菜は小学五年生から一緒にいた女の子
中学校では今年やっと同じクラスになれたのだ

私は沙菜が作るお菓子が大好きなんだよね♡←

そのまま門まで一緒に歩いていた

あ…

あの先生だ

そこに居たのは、さっき目が合いそうになった男の先生

その先生は門のところで 
「おい、歩道側で歩けよ!
危ないから。」

とヤンチャな生徒たちに言っていた

あの先生も大変だなぁ…((苦笑

なんてこの頃はまだそんな風に思っていた

「先生さようなら」

私と沙菜はその先生に帰りの挨拶をした

そしたら、その先生も優しく微笑みかけ

「はい、さよなら」

って言ってくれた

っ…


この気持ちが 

"恋"

という種だという事を

そしてこの恋がどんどん成長して

大きくなって自分で止められなくなるまで育ってしまうことを

私はまだ知らない




学校から歩いて十五分後に家に付いた

あー…疲れた

「おかえりー、新しい先生誰だった?」
奥の方で声がした

私の、妹の芽衣(めい)だ

一つ下で中学二年生、私より男らしくてヤクザかと思うような龍柄のTシャツを着ていた

「えー…?福山先生だったよ」

「マジで?アイツ気持ち悪くね?」

あらあら、そんな汚い言葉何処で覚えてきたのかしら((

まぁ、否定はしないけど←

「うん…ていうか今日新しい先生ばっか来てたよね!若い先生多かったことない?」

「あー…それな。」

それなって…言い方冷たい

「姉ちゃんもう、明日から普通の授業だね…そうそうこれ」

と芽衣はスクールバッグからある紙を取り出した

「あ、これ教科の先生が書いてある紙じゃん!私も貰ったから見ていーよ」

と私も取り出して芽衣に見せる

「おー!どれどれ…って先生あんまり変わらないじゃんw」

まぁね

「芽衣は…結構変わったね先生!
体育とか英語変わってる」

「そうそう!体育また男の先生だしよwまぁ、その方が楽だけどな?」

もしかしてあの先生、かな

…なんてね

私なんか気持ち悪い((




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