レンタルな関係。
 
 わからない、か。

 まあ、いい。

 急ぐことでもねーし。


 それに。

 コイツが俺に惚れるのは、時間の問題だろう。


 …っていうこの自信がどこから来るのか、

 自分でも不思議で仕方ないのだが。


 
 すっかり脱力しやがって。

 腕なんて回すんじゃねーよ。

 止まんねーだろ。




 ちきしょ。

 
 無理にそのカラダを引き剥がして、

 真っ赤な顔を覗きこんでやれば。


「へへ…」


 目の端に涙を浮かべながら、それでも笑うコイツがいて。

 たまらなく、愛しくなる。




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