あなたのために。-光と影-




ううん、どうせ…




「ムカつくんでしょ?何もしてないのに勝手に復讐だって殺されそうになって」




何もかも話してしまったせいか、今まで疑問に思ってたことが次々と口から出てくる。




「殺されかけて私は危険だから監視のためにこうして軟禁したんでしょ?私が逃げれば跡を増やすって脅して言うこと聞かせた。逃げられたらいつ殺されるか分からないもの」




奴はまだ黙って聞いている。




何か言って欲しくて、今までのことを思い返したらムシャクシャしてきて疑問が本音に変わった。




「そんなに私に殺されたくなければもう殺せばいいじゃない!私1人殺したってどうってことないでしょ!?言い寄ってくる女はいくらでもいるんだから、私が消えたっ…」




性欲処理には困らないでしょ?




これを言い終わる前に私の唇は奴の唇に重なった。




いきなり私の口をこじ開けて入ってくる、奴の舌。




拒絶したくて奴の胸を叩こうとしたが、奴に指を絡められ阻止された。




後頭部に奴の手が回り、私はキスを受け止めるしか出来ない。



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