蜜は甘いとは限らない。【完】

舞弥side





「舞弥ちゃーん、早く早く!」

「…なんでこんな朝早くから元気なんですか、里愛さん」




只今、AM7:00



こんな朝早くにあたしが起きているのは、昨日約束した様に里愛さんとの買い物のためだ。




里愛さんと買い物に行くのは久しぶりで、里愛さんはそのせいか楽しみで寝付けなかったらしい。




だから予定より早くに出ることになり、あたしは叩き起こされた。




「ほら!
みんなご飯待ってるわよ!!」

「…ちょっとは声のトーン下げてくれませんか。
それと、朝は皆各自で食べてるんですよ」

「ならあたしの作って!」

「(姉弟で似やがって)」




素早くとりあえず着替えたあたしは、簡単にベーコンエッグとトースト、ジャムを里愛さんの前に出した。



でも、やっぱりそこは女というか、丁寧に食べていく里愛さんに出来上がった珈琲を渡し自分も座って珈琲だけを喉に流す。




「食べないの?」

「寝起きはあたし、食べられないんですよ」

「そんなので大丈夫なの?この後」





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