無口な上司の甘い罠

★恋には安心感?それともドキドキな刺激?

週明け。

…なんだか休みが休みじゃなくて、どっと疲れていた。

今朝も、化粧が終わり、髪型を整え、最後にひと悩みしてきた。

・・・メガネにするか、コンタクトにするか。

・・・結局私が選んだのは、メガネだった。

だって、メガネは私の必須アイテムですもの。

これをしていれば、少なからず、人は寄ってこない。


いつものように髪を一つに束ね、メガネをかけた私は、地味なоL。

それでいい。


会社に着いた私は、いつもの社内の雰囲気にホッとため息をつく。

誰も、私に振り向く事はなかった。

…いつものように、パソコンの電源を入れ、業務をこなしていく。

今日は午後から、外回りが待っていた。


深山瞬と2人なのはなんだか気が引けるが、

先輩の私がしっかりリードしなければ。

そう思っていたのに。


「・・・なんで?・・・何で深山君じゃないんですか?」

外回りのパートナーが変更になっていた。


「オレじゃ不服か、坂口?」

「…い、いえ、そう言うわけじゃ」

「そうじゃないなら行くぞ」

そう言って私の先を歩き出したのは、
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