無口な上司の甘い罠

★貴方に刺激を受け過ぎる

部長の言葉が気になって、ソファーに座っている事数時間。

私はいつの間にか睡魔に襲われ、ソファーの上でうたた寝していた。

・・・ピンポーン。

突然のインターホン。それでも私は気づかない。

それ程までに寝込んでいたらしい。


ピンポンピンポ-ン!!

…インターホンを連打され、やっと目が覚めた。

…只今の時刻。深夜3時になろうとしていた。

一体こんな真夜中に、誰が来たと言うのか?


寝ぼけた頭のまま、ドアに近づき、覗き穴を覗く。

「・・・宮本…部長?」

…まだ夢の中だろうか?

私は再度、覗き穴を覗きこんだ。

…夢じゃない。北海道にいるはずの宮本部長が、目の前にいる。


バタン!

私は勢いよくドアを開けた。・・・ゴン!

「…ぁ・・・すみません」

目の前にいるのは分かっていたはずなのに、つい勢いで、

ドアが宮本部長の顔を直撃したらしい。


「このバカ!・・・勢いよく開けすぎだ」

顔に手を当てたまま宮本部長が呟いた。
< 62 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop