お見合い 宏太朗 Ver

当日

月曜日午前11時半。

なぜか梓の親父さんとホテルへ向かう。

「その服はあの二人が選んだのか?」
「そうだと思います。起きたらこの着衣一式がセットされてたんで」

アラームで起きた時にはもう梓は出勤後だった。
変わりにハンガーにこのスーツのセットが用意されていた。

「いかにも梢ちゃんの好みだな」
「え?!」

何がしたいんだあの二人は。

「何を驚く?見合いなんだから好かれたほうが良いだろう?」

・・・どうなんだろうか。
そんな事言われても今一ピンと来ない。

「お前はちょうどあの三人足して割ったような感じがするから、きっとお互い気にいるだろう」
「えぇ?!」
「自覚ないのか?梓とも俊介とも似てるところがあるだろ?」

・・・まぁなくはない、と思うけどどうなんだろう。


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