絶体絶命!死のバトル



程よい緊張感の中、黙々と問題を解いていく。

頭がスッキリしていて、いつもより調子良く解く事ができた。


10分してから、テストを提出。
退出して、広也を待った。

5分位して出てきた広也も、爽やかな顔付きだ。


「…なんか、スッキリ解けたよね。」


「あぁ。青斗が応援してくれてんだろうな。…空から。」


「そうだね…。」


青斗の為にも頑張らなきゃいけない。
広也も、それを重々わかっている。


しみじみと話す広也も、どこか寂しそうだった。

男同士、あたし達女子と話せる事も違うだろう。
唯一の同性、という青斗を亡くし、落ち込むのも無理はない。



…青斗と広也は、一緒に穂乃さんを調べたりもしたから、尚更だろうな。


そう思いつつ、広也と話ながら、待機室に向かった。


廊下のひんやりとした気温とは違い、程良く暖房が効いている待機室。
とても心地が良い。

青斗…。

それを思うと、泣きそうになるけど、
皆…特に伊織は、それを必死で堪えているんだ。

…泣くわけには、いかないよね。

もう、弱音を吐いている暇もない。


頬をパンッと叩き、
気合を入れ直した。






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