恋…oneSEASONS
思わず


美姫に駆け寄った…






呼び止めて何を話すかなんて
頭になくて

今声をかけないと後悔する気がした…



俺が思いっきり美姫のてをつかんだから

美姫は、

ビックっとしてこっちを振り向いた…


俺を見て

苦しそうに顔を歪めて涙を静かにながした…


『ごめん…』


首をふる美姫…


『今幸せか!?』

頭を縦にゆっくりふる美姫…

苦しい…


『俺は…俺は…幸せじゃない…美姫…俺後悔してる…』










長い間沈黙




『10年前私の前からりゅうが突然いなくなったの…苦しくて…初めていろんなことを蔑ろにして親も初めて困らせたんだよ…ほんとに苦しかったの…愛してた…忘れなきゃってずっとずっと思ってたのに…』

美姫…


愛していた…

って過去形にして…


『愛してる』

って俺は…

美姫にいった


『どうして…どうしてもっと早くに会いに来てくれなかったの!?』



『どうして…今なの…』



涙でぼやけているであろう視界を
俺から背けた…



俺は
そんな美姫を思わず抱き締めた!!




『ごめん…だけど…』

って


言い訳をするようにあのときのことを話そうと思ったけど…


止めた…



カッコ悪いから…



結局…最後に決断したのは俺だから
美姫から離れたのは俺だったから…



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