Love for you.
 「結果は銀賞だった。」



 顧問の先生がそう言うと部室はうるさくなった。



 「やったー!銀賞だよ!?嬉しい!!」



 「嘘!!ホントに銀賞!?夢みたい!!」



 みんながそう言っている。



 …なぜ嬉しいのかわからない。



 ――だって金賞とれなかったんだよ?



 次の大会に進めないんだよ?



 次の大会に進みたいって思ってたのは私だけなの?――



 みんなが喜んでいる。



 『銀賞』という中途半端な結果に。



 この部をもっと強くしたい!



 私はそう思った。
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