★☆限りなく遠い星☆★
「もう一つ、お聞きしたいのですが」

「ええ、なにか」

「あなたはどうやってここに来られたのですか?」

「あの、私も何がなんだか、さっぱり」

「そうですか。実は、あなたがここにいることを知らせてくれた猫がいたのです」

「猫ですって?、ああ、ナオっち!」

「ナオっちって言うんですか?この食材プランテーションの回りをくるくる走り回っている猫がいるとの報告を受けたので、見に来たらあなたが中にいたのです」

「ナオっちは今どこに?」

「先ほどまで、ここにいたのですが、どこかへ行ってしまいましたね」

「ナオっち、ナオっち・・・・」

夕はナオっちの名前を繰り返し呼んだが、ナオっちは姿を現さなかった。

「あなたをミカサ長官に紹介しましょう。それでは、私のあとについて来てください」

ロバートは夕を細長い円筒形の通路に案内した。

通路の壁はいろいろなディスプレイで輝いている。

そのディスプレイとディスプレイの間は透明窓になっていて、その窓からとてつもなく巨大なアンドロメダ星雲が一望できた。

「きれーい!。すっごくきれい!」

夕は思わず叫んだ。通路から見える星雲ステイションも、巨大なビルのようだ
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