恋愛禁止(ホラー)
部屋に入りくつろぎながら、いつものように髪をタオルで乾かす。


いろはちゃんも安心して自分のベッドに寝転んで漫画を読み始めた。


その時だった。


「え……?」


髪を乾かすあたしの手が止まった。


ふと畳を見ると長い髪が何本も落ちている。


あたし、こんなに髪が抜けた……?


そんなに強く拭いていないのに、なんで?


そう思いタオルを頭から離し確認してみると……そこには大量の長い髪が絡みついていたのだ。


「キャァァ!!」


悲鳴を上げ、そのタオルを投げ捨てる。


タオルはテーブルの上にパサッと小さく音を立て落ちた。
< 152 / 316 >

この作品をシェア

pagetop