恋愛禁止(ホラー)
どこかで制服を隠せるような上着が買えればいいけれど、今はまだ時間が早くてお店が開いていない。


2人してその場に立ち尽くし、考え込む。


と、その時だった。


「伊達先生だ、隠れろツムギ!」


竜季がそう言い、あたしの腕を引っ張った。


咄嗟のことで反応できず、その場で体のバランスを崩すあたし。


その時、寮から出てきた伊達先生と目が合った。


驚いた顔を浮かべる伊達先生。


あたしはなんとか足を踏ん張ったものの、隠れる暇はなかった。


「お前ら、なにしてる!」


伊達先生の怒鳴り、ずんずん近づいてくる。
< 180 / 316 >

この作品をシェア

pagetop