恋愛禁止(ホラー)
パチンパチンと順番に消えていく街灯。


その下にいる彼女。


どうして……どうしてあたしに付きまとうのよ……!!


懸命に走り、寮が目の前に見えてきた。


もう少しだ……!!


早く、早く……!!


気持ちが焦るばかりで足がもつれ、思うように進めない。


パチンッ。


あたしの真後ろの街灯が消えた。


ざわざわ……ざわざわ……。


あの音が耳元で聞こえ、背筋が凍る。


「いやぁぁぁ!!」


あたしは悲鳴を上げながら、寮の玄関へと駆け込んだのだった。
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