奈落
─────………
カツン。
カツンッ──…。
楓先輩のゆっくりと去っていく足音が聞こえた
──もう……
動く気力もなくて。
しばらくそのまま動けなかった。
目に、冷たい光の粒が入ってきた。
──────雨だ。
……消して……。
──雨よ、
消して、何もかも。
……ポタッ…。
雨と涙が混ざり合うのを見ながら、どれくらい時間が経っただろうか。
「───…」
信じる・・・
りょうたを信じる・・・・
信じたい・・・・
りょうたまでゆなを裏切らないよね・・・?
信じていいんだよね・・・・?