恋を奏でる軽音部
話を終えた結愛が、嬉しそうに私の元へ駆けてきた。
「ライブ、来てくれるって!メアドも教えてくれた!俺も知りたかった、だって!」
「うん、知ってる!全部聞いてたよ!よかったじゃん!」
私と結愛は、手を取り合って喜んだ。
「あのさぁ…」
「ん?」
「私も、告る。文化祭で。花音見てたら、励まされちゃった!」
絶対いける
って、思った。
結愛は、絶対いけるよ。
大丈夫。
「そっか!結愛なら大丈夫!めっちゃいい感じだし!頑張ろうね!」
私は、どうだろう…。
翼先輩の教室に目をやったけれど、先輩はやっぱりこっちを見てくれなかった。