180゜の世界
すぐにクラスに溶け込めた私。
ニコニコ笑っていれば、相手が勝手に話を進める。
あぁ、ここでも友達出来ないんだ。
「莉亜ちゃーん、今日空いてるぅー?」
髪の毛をくるくる指で巻きながら、ちゃらちゃらした感じの女が私に絡んできた。
空いてても、絶対にあんたなんかとは遊ばないけどね。
「ごめんなさい。今日習い事があって...。」
謙虚に断ると、相手は不満そうに頬を膨らませた。
「えー、いいじゃーん。ノリ悪いよぉ。」
イラっ。
こういう奴、本当嫌い。
周りの子もザワザワこちらを見ている。
最悪だ。
「いいでしょぉ?ねっ、ねっ!...うわぁっ!?」
女の横を、一人の男が通り過ぎた。少し肩がぶつかり、女は大袈裟に転けた。
「ちょっとぉ、何なのよ!!謝りなさいよぉ!!」
その男は振り向くと、冷ややかな目で女を捕らえ、静かに口を開いた。
「...そこで、ぎゃーぎゃー騒ぐからぶつかったんだよ。」
男はそのまま教室を出て行った。
確か、黒崎 忍。
私を助けてくれた?
いや、考え過ぎだ。
私の分際で、何生意気言ってるのだろう。
でも、彼と私は似たもの同士だと思った。
彼も孤独だ、と直感した。
ニコニコ笑っていれば、相手が勝手に話を進める。
あぁ、ここでも友達出来ないんだ。
「莉亜ちゃーん、今日空いてるぅー?」
髪の毛をくるくる指で巻きながら、ちゃらちゃらした感じの女が私に絡んできた。
空いてても、絶対にあんたなんかとは遊ばないけどね。
「ごめんなさい。今日習い事があって...。」
謙虚に断ると、相手は不満そうに頬を膨らませた。
「えー、いいじゃーん。ノリ悪いよぉ。」
イラっ。
こういう奴、本当嫌い。
周りの子もザワザワこちらを見ている。
最悪だ。
「いいでしょぉ?ねっ、ねっ!...うわぁっ!?」
女の横を、一人の男が通り過ぎた。少し肩がぶつかり、女は大袈裟に転けた。
「ちょっとぉ、何なのよ!!謝りなさいよぉ!!」
その男は振り向くと、冷ややかな目で女を捕らえ、静かに口を開いた。
「...そこで、ぎゃーぎゃー騒ぐからぶつかったんだよ。」
男はそのまま教室を出て行った。
確か、黒崎 忍。
私を助けてくれた?
いや、考え過ぎだ。
私の分際で、何生意気言ってるのだろう。
でも、彼と私は似たもの同士だと思った。
彼も孤独だ、と直感した。