短編しゅうっ!!
と思った瞬間…


ドンドン…


ドアを誰かが叩く音がする。

ん?
誰じゃ?こんな時間に…


ガチャ…


ドアを開けると、


「よっ!ばんわー!」


下の階に住んでる谷中先生が立っていた。

「先生。どうしたんすか?」

「滝野、甘いもん好きだったろ?」

ああ…
先生は学校で大人気だもんね。
私の数倍貰ったんだろうな…

で、私と一緒で、
さすがに食べきれないんだろうな…

「別にそうでもないです!
では!」

私だって、困ってるのだ。
ていうか、多分、女子校の関係者は大体困ってるよね。

そういうことだ。

世の中はそんなに甘くない。
甘いのは口の中だけで十分だ。

あ、今、ちょっと上手いこと言った?


「いや、あんま、上手くねえぞ?」

「そうですかね?
って、なんで私の心の声が聞こえてるんですか!?」

「声に出てた。
私だっての辺りから…」

最初からだった…
恥ずかしい…

「まあ、とにかく、そういうことです!」
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