男子校吹奏楽部員と奏でる恋

ガチャッ…
いや、バタンッの方が合ってるか。すごい勢いだったし。


「ねぇみんなっ!

この子、“あの”白沢藍華ちゃんだよ!」


「え、ほんま!?
っことは…パーカッション!?」

銀髪の関西弁の人が驚いた顔でこっちを見る。


「こんにちは。部長の皆橋夏津矢(みなはし かづや)です。
入部届は出ているので、アナタは今日から吹奏楽部員となります。」

メガネの奥の瞳が私を見る。

「もちろん、楽器はパーカッションね。」

ふわふわした茶髪がゆれた。







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