また会える日まで..

自分の正体..

「あの、あたしは、誰かと間違われていないでしょうか??」


「……｡」
「…｡｡」



「今日は、2008年４月８日ではないのですか??」












２人の目が痛々しくあたしを見てる｡｡

そして…、《お母さん》はあたしに言った｡
涙に濡れた目で...










「あなたはわたくしの娘｡
常磐財閥の１人娘です、間違いようがありません｡そして…今日は..1939年４月８日…あなたと《俊一郎さん》との大事な披露宴がある日です」









「あの…あたし、は??」


「あなたは常磐恵子…いえ、今日から桜井恵子になるのです…なのに、こんな…!!」








…そんなはずがない!!
あたしは今日から高校生!!
…《高野恵》なの!!
結婚なんて、これからたくさん恋をして…、愛した人と結婚するのに!!!!!!!










あたしは…悲しすぎて何も言えなかった｡


…………………………｡｡



その時…、


「奥様も少しお休みになられてください｡恵子さんは混乱なされておいでです。少し、自分と２人にさせてもらえないでしょうか??」


ずっと黙っていた軍服の人が話し出した｡




「分かったわ。主人に報告してきますので、俊一郎さん、恵子を頼みます｡」










ﾊﾞﾀﾝ..
《お母さん》は、出ていった｡