先生×私~隣の部屋の王子様~

家に帰ると隣の先生の部屋は電気がついていた。

帰ってくるのはや。

まだ6時前なのに……。

部活ない日はこんなにも早く帰れるの?

私はササッと着替えて
ふとケータイを見ると

「開けとくぞー。」

ってゆーメールがきてた。


ドクン……))

私はゆっくりとベランダに出てドアに手をかける。

キィ……))

ドアを開けて先生の方のベランダに行く。

「あのー……先生?」

外から声をかけると
すぐに先生が出てきた。

ネクタイを外して第二ボタンまで開けてて……
ワイシャツを腕まくりしてる…………。


カッコ良すぎ……。

「おぉ!お前おせぇよ!
どこ行ってたんだよ。」

「え………………えと、友達と……クレープ食べてました!」

「クレープぅ?
夕飯食えるのか?」

「……よ、余裕です。(笑)」

「まぁ、いいや。
さっさと入れー。」

「はぁい。」

先生の部屋に入ると黒と白のモノトーンな感じの大人っぽい部屋だった。

「菜月。」

ドキッ))
不意に名前を呼ばれてビクッとしてしまう。

「は、はい!」

「手、洗ってこい(笑)」

……。

「わ、私の真似ですか。」

「2日連続でこの前言われたからな!
仕返し(笑)」

「仕返しって…………手洗うの当たり前ですから!………………手洗ってきます!」

手を洗ってリビングに戻ってみると
テーブルにはたくさんの料理が並んでいた。

「うわぁ……すご!」

思わず声が漏れる。

「だろー?
俺料理出来るって言ったろ?」

「でも…………クオリティが高くて……」

「俺をナメんなよ?(笑)
一人暮らし長いんだかんな!」

「……。私の好きなものばっかり……。」

「え?」

「唐揚げに、煮物、炊き込みご飯に……茶碗蒸しまで!……全部好き……」

「俺も。」

「へ?」

「今日のメニューは俺の大好物。」

「……そうなんですか……。なんか……。」

「気が合うな。」

そう言ってニッコリ笑う先生。

思わず顔が赤くなる。

「ほら、つったってないでここ座れ。」

そう言って椅子をポンっと叩く。

椅子に座ると先生がキッチンから声をかけた。

「飲み物……お茶でいい?」

「あ、はい!」

「あ……俺ビール飲んでいい?」

「ど、どーぞ!」

そっか……お酒飲むんだ……。

「今、酒飲むんだ……って思っただろ?笑

「え、あ……いや……べ、別に?」

「正直にいいなさい笑」

「……お、思いました。」

「(笑) 23だぞ?そりゃ飲むだろー。
タバコは吸わないけどな。」

「そーなんですか……」

「ほい、お茶。」

そう言ってグラスを渡される。

「早く食おーぜ。」

「あっ、いただきますっ!」

「はい、どーぞ。」

パクっ)

唐揚げを頬張る私。

???!?!


なんで……?



なんで……。
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