先生×私~隣の部屋の王子様~

「すげー……全部食った……
この細い体のどこに消えたんだ?」

「これくらい余裕です!
運動部ですもん!」

「……に、してもだな。
あ!勉強道具持ってきたか?」

「あ゛……」

「持ってこいよ(笑)」

「!!そーだ!
今日のところっ!全く理解してないんで教えてください!」

「今日ぼーっとしてたもんな。」

え……
見られてたか……。

「はやく、持ってきな!」

「は、はいっ!」

私はすぐに部屋に戻り
教科書とノートを持って先生の部屋に駆け込んだ。


「はえーよ。」

「はやく、持ってきなって言ったの先生でしょ?」

「……ほら、ここ座れ。」

先生に言われるままに座ると
目の前にコトッっとミルクティーが置かれる。

「紅茶好きだろ?」

「へ?」

「この前部屋行ったとき
紅茶がたくさん置いてあったからな。」

「……す、好きです……」

この人……ホントによく見てるよね……。

「なら、良かった。
よし!やるか!」

先生の個別授業はかなり良くわかる。

かれこれ一時間が経った。



「よし、休憩。
テレビでも見てていいよ、俺ちょっとシャワー浴びてくる。」

シャワー?!

なぜか照れる私。

「お前は?一回部屋帰ってシャワー浴びてくるか?」

「あ、もうお風呂入ったので……」

「んじゃ、テレビでも見ててー。」

「はぁーい。」

ポチッっとテレビをつけてみる。

テレビなんも面白いのやってないなぁ……


「ふわぁ……。」

やば。
眠くなってきた。


………………。


ちょっとだけ………………。

ちょっと……だけ…………。

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