先生×私~隣の部屋の王子様~

「あの……今日カレーで…………
あと10分くらい待ってくれれば……」

「いゃ……悪いし……」

「あ、む、むしろ食べてほしいです……!
あの……作りすぎて……」

「いや、………………でも生徒の家に玄関から入るのは……。ちょっと問題ありだろ。誰かに見られたら……」

「ですよね…………。」

急にテンション下がっちゃった。
自分でもおかしいって分かってる。

「あ………………でも見られなきゃいいんじゃね?笑 」

「え?」

「ここのマンションってさ、ベランダの仕切りにドアついてね?」

「え?…………あぁ!火事とかの時に部屋の行き来出来るやつ?」

「そうそれ!
それってさ、両方からカギがかかってるから片方の部屋から開けても隣に行けないけど、両方から開ければ行き来できんじゃね?」

「……それって…………?」

先生は少し頬を赤めて……

「カレー食いたい。」

そう言って笑った。


ドキッ))

「10分!待っててください!そしたら……ベランダのドア開けときます!」

「……楽しみにしてる。」

その言葉を聞いて私は急いでドアを閉めて部屋を片付け始める。

ヤバイ。

あの王子が………………。

部屋に来る。


バレたらやばい。


でも……


それ以上に………………。

ドキドキが止まらない。


占いの出会いってこのことだったのか……。

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