*華月譚*雪ノ章 若宮と白狐の恋物語
思い通りにならない腕を必死に動かして、沙霧はぎこちなく泡雪の髪を撫でた。
怒りと不安と恐怖で真紅に燃えていた髪が、ゆっくりと白に戻り始めた。
それと同時に、泡雪の心は凪いでいき、穏やかな愛しさが溢れてきた。
「沙霧、お前に出会えてよかった。
お前と出会って、お前と共に暮らして、私は満ち足りた気持ちを知った………」
沙霧はやはりぼんやりとしたまま、それでもゆったりと微笑んで、小さく頷いた。
「それは……わたしも、同じだよ。
君と出会って、わたしは、守るべき者を、得て………」
思いを伝えるために、喉を引き絞るようにして、切れ切れに声を絞り出す。
「………愛することを、知った。
愛され、守られることしか、知らなかったわたしが………大事な人を、愛し、守ることを、知った」
沙霧は泡雪の唇を震える指でなぞり、そっと引き寄せて、唇を合わせた。
「ーーー愛しているよ、泡雪。
いままでも、これからも、ずっと、永遠に………。
愛している。
一生、共にいよう………」
怒りと不安と恐怖で真紅に燃えていた髪が、ゆっくりと白に戻り始めた。
それと同時に、泡雪の心は凪いでいき、穏やかな愛しさが溢れてきた。
「沙霧、お前に出会えてよかった。
お前と出会って、お前と共に暮らして、私は満ち足りた気持ちを知った………」
沙霧はやはりぼんやりとしたまま、それでもゆったりと微笑んで、小さく頷いた。
「それは……わたしも、同じだよ。
君と出会って、わたしは、守るべき者を、得て………」
思いを伝えるために、喉を引き絞るようにして、切れ切れに声を絞り出す。
「………愛することを、知った。
愛され、守られることしか、知らなかったわたしが………大事な人を、愛し、守ることを、知った」
沙霧は泡雪の唇を震える指でなぞり、そっと引き寄せて、唇を合わせた。
「ーーー愛しているよ、泡雪。
いままでも、これからも、ずっと、永遠に………。
愛している。
一生、共にいよう………」