幼なじみにわたしの生死がかかってる件

ゆらりと低血圧男が立ち上がる。

とても人間のものとは思えない真っ黒ーい空気を纏って。

ああ怖い。これだから朝の低血圧は手に負えん。


「この怒りが低血圧のせいじゃないってこともわかんねえのか、このクソキョーリュー。」


『クソ!?あなたクソがどんな意味かご存じ!?う○こよ、うん○!汚すぎるわ!お下劣すぎるわ!』

「う○こうん○言ったのはてめえだキョーリュー。」

『だからキョーリューじゃなああああい!仮にも‘職業=花の女子高生’な、いたいけな乙女になんたる言葉の暴力。断固反対!』


「自分で‘仮にも’つけてるあたりで限界を思い知りやがれ。」


限界ってなんだ限界って。

こんなに若いうちから限界意識し始めなきゃならんのか。そーかいそーかい。

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