俺様専属メイド!?
あたしが黙り込むと、村岡くんが歩いていた足を止める。
そしてあたしの肩を掴み、体をぐるっと反転させた。
驚いて目を見開くあたしに、真剣な表情を向ける。
「まだ体調悪いの!?」
焦ってるような彼に理解した。
あたしが体調悪くて休んだって思い込んで話を進めてるんだ。
それであたしが黙り込むから、まだ万全な状態じゃないと思ったんだろう。
「大丈夫、元気だよ!」
元々体調悪かったわけじゃないし。
ちょっと嘘ついているみたいで心苦しいけど、そういうことにしておこうか。