俺様専属メイド!?





「え?うん。ありがとっ」




無防備な笑顔を俺に向ける。




俺ってこんな単純なやつだったっけな?







「あれ?顔赤い?」




熱か何かと勘違いしたのか、手を伸ばしてくる。



頬に添えられる杏の手。






お礼を言われるだけでこんなに嬉しくなるものなのか?



触れられる手を、愛しいって思うもんなのか?






こんなに俺が単純なわけなかった。









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