俺様専属メイド!?
仕事をちゃんとこなせてるってことは良いことなんだけど、何か……悔しい。
そんなことを思いながら、いつも通り藤井と朝食を済ませて、黒の高い車に乗って学校に行った。
学校から少し離れたところであたしだけ降りる。
藤井と同じ車で登校をしているのを見られたら、何かとやっかいだから。
こんなやつでも、学園の王子様的存在らしいから。
「じゃあまた放課後な」
「はいはい」
足を組んでふんぞり返っている藤井に適当な返事をする。
あたしは一人で歩き出す。
その横を車が通り過ぎた。