凡人
だから俺たちは新監督には期待していた。
そしてクラブの時間になり新監督が俺たちの前に姿を表した。
鼻の下には立派なヒゲを蓄え髪は少し長めでなんというかむさい感じの人だ。
「今日からサッカー部を受け持つことになった緑山だ。」
力強い声で第一声を放った。
まず俺は頑固で厳しそうなイメージを受けた。
まあこの監督がどんな指導をしようが俺たちの実力が格段に上がるなんて考えられない。
期待し過ぎるのは辞めようと俺は自分に言い聞かせた。
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