今夜、君とBloodyKiss
「えっ?」

杏里の疑問に応えることなく、結の鼻先が首元に触れる。

「結…?」

直後、首元から走る激痛。
あまりの痛さに、声すらでない。
ただ、息を吐くだけで精一杯だった。

「っ……!!痛い…!ゆ、、、結っ……辞めて……」

絞り出す抗議も、結は構わず辞める気配は無かった。

耳元に届く水音に、心理的にも、物理的にも血の気が引く。


結が、私の血を吸っている。

この事実だけでも、信じがたい。
人の血を、噛み付いて飲むだなんで、非現実的だ。なのに今、現実で起きている。

フッと遠くなる意識の中、ようやく顔を上げた結の口元が赤く染まっていた。

そして、その赤くなった目を見て、杏里は意識を飛ばす前に思った。

まるで、吸血鬼だと。
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ファンタジー159ページ

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落ちた先は平安京!? 目の前には時の支配者 帝 「お前…誰…??」 「無理…状況理解できない。」 平安×トリップ 帝 × 女子高生 *PV450000* ありがとうございます!! 2009.11.23~2014.02.16 *レビュー* mymelody<3様 *arishia*様 ありがとうございます!!

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