Firstきす【短】
「…あ、あの、前見た時から可愛いなって思ってて…」

誰もいない図書館で、俺の声が響く。

「好きです!付き合ってください!」

すると未菜ちゃんは少し考えた仕草をした。

…これはもしや…脈あり?!

ほんのり期待していると、未菜ちゃんが口を開いた。

「…冗談?」

「…え?」

「じゃあ…罰ゲーム?」

どうやら、何やら勘違いしてるらしい。

「本当です!
本当に、好きなんです」

そう言い切って未菜ちゃんを見ると何か企んでいるような顔

「証拠は?」

「…え?証拠?」

証拠なんてあるわけない。

むしろ、告白に証拠なんて必要ないと思う
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop