クローバーの起こしたキセキ





「私が・・・・・海原君のことを好き・・・・・?」




そっか。
小さい頃、友達になりたいと一目見て思った。
転校して来た時救ってあげたいと思った。
悲しい瞳をして居る時、胸が痛んだ。
腕を掴まれた時心地よかった。
童君にキスされた時、一瞬海原君のことを考えた。
それは全部全部、海原君のことを好きだったからなんだ。




「碧海、私、私ね・・・・・」




「うん」









「海原君が大好き」






「うん」




「初めては、初めてはね?海原君が・・・・ゔ、よがっだ・・・・・」




「うん」




「でも・・・・・じょうがないよね・・・・・。
わたじ、ちゃんど二週間後おぼいつだえる・・・・・。
だからあおび・・・・・見守っててぐれる」




「あだり前だよー!バカ麻美ー!」




私たちはお互い抱きついて泣きあった。
伊藤先生がおかしいと思い、私の部屋に入って来てからもずっと泣いて、目が痛くなるまで。






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