センセイの白衣
第7章 もし叶うなら

三者懇談

夏休みが明けた。

おじさん先生と東北へ行ったのも、短歌の大会も、どちらも無事に行ってきた。

短歌の大会は、去年は一勝もできなかったのに、今年は一勝できた。

それに、団体で賞まで貰ってきた。


川上先生に、お土産を買ってきたのも去年と同じ。

今度も、先生はとっても喜んでくれたね。


だけど、私には気がかりなことがあった。

それは、夏休み明けの3者懇談だ。


せっかく、親を説得しているのに。

担任が私の味方をしてくれなかったら、私の努力は無駄になると言ってもいいだろう。

担任の言葉って、何故か親にとって、破壊力を持つんだ。


だから、一生懸命準備した。

担任に対抗できる資料を、たくさん集めた。

きっと、3者懇談のために資料を作ったのなんて、私だけだろう。



そして、運命の日を迎えた―――
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