Wonderful DaysⅡ


立ち上がると同時に、髪や肩にいつの間にか積もっていた粉雪が、ハラハラと流れ落ちていく。

無意識に、それを目で追っていれば


「いい加減、傘をお使い下さい。また体調を崩されたら、せっかくのクリスマスが台無しですよ?」


斜め後ろから、傘を差し出された。


「……ありがとうございます」


既に雪だらけの私。

今頃、傘を使っても意味があるのか疑問だけれど、お礼を言って受け取った。


“せっかくのクリスマス”


ほんと…今日は、せっかくのクリスマス・イブなのに……


───私、何で此処にいるんだろう……


今日、24日は魁さんの誕生日。

本当は、プレゼントを手渡して自分の気持ちをちゃんと伝えるつもりだった。




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