Wonderful DaysⅡ


それを察知した魁さんは、私を抱きしめる腕に力を込めて宥めるように背中をさすってくれるから、目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。


「スクールを退学になってからは、地獄のようだったわ……」


───退学?


その言葉に、思わず先輩に視線を向けた。

てっきり、先輩は普通に卒業していたんだと思っていたのに……

スクールを退学になっていたの!?

初めて知った事実に、驚きを隠せないでいれば


「てめぇの、自業自得だろうが」


鼓膜に響く魁さんの声には、怒気が含まれていて。


───あれ?


先輩に虐められていたのは、魁さんに出会う前だったのに……

お婆様の事はともかく、何で魁さんが先輩の事を知っているの?

頭には、クエスチョンマークばかりが並ぶけど


「それで、逆恨みか?」


再び聞こえてくるマーク兄さんの声に意識を戻せば


「…っ……!」


悔しそうに唇を噛み締める先輩に


「貴様には、学習能力が無いのか?」


威圧的な低い声が降り注ぐ。



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