Wonderful DaysⅡ


当のマーク兄さんは気にしていないのか、意外にも魁さんに笑顔を見せる。


「お前なら、必ず来ると思っていた」


「マリアに関わる事ですからね」


マーク兄さんに笑顔で答えながらも、私を抱きしめたままの魁さん。

兄さん達の前でこの状態でいるのは、かなり恥ずかしいんですけど……


「お前、マリアのインフルエンザがうつって寝込んでいたんじゃなかったのかよ?」


隣から声を掛けてきたアル兄さんの言葉に、ピクリと反応を示したのはマーク兄さんで……


「───その話は、後でゆっくり聞くとしよう」


本日、何度目かの低い声が耳に響く。

その声に、背筋を伝わる嫌な汗。


───どうしよう……


兄さん達に、何て言えばいいの!?

私のインフルエンザが、魁さんにうつった理由なんて一つしかない。

まさか、マーク兄さんに「魁さんとキスしてうつしました」なんて言えないよ……



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