恋人遊戯

その3




毎日が退屈だった。


だから、あんな馬鹿な事を思い付いたんだと思う。

ダチ通しでいつも賭けをして遊んだんだ。


ポーカとかちょっとしたゲームならまだよかったんだけど、あの時の俺らは人間を…女の子を弄ぶような詐欺に近い事をしていたんだ。


一人がターゲットを見つけたら3ヵ月後に別の奴が別のターゲットを見つける。


ターゲットは誰でもいいって訳じゃなくて、なかなか落とせない方が楽しいから少し堅物で、余り恋愛なんてしないとか興味ないって奴を対象にしてた。



…んで、俺の番になった時に、たまたま裏庭で飯食ってるお前を見掛けて興味を持った。


それで、俺のターゲットは里莉になったんだ。


他のダチは本当にゲームを楽しんでいて、俺も最初はゲームを楽しんでいた。



ちょっと笑いかけたら、面白いぐらい警戒する里莉が楽しかった。


だけど、里莉って友達がいないだろ? だから情報とかなくって、後を付いて行ったらバイトしてただろ?



< 132 / 283 >

この作品をシェア

pagetop