12年前の真実
子供のように声を上げて泣いている彼女の姿は痛々しくて。


こっちまで胸が苦しくなった。


そんな彼女をほっておくなんて、僕には無理だった。


理由なんて分からなかったし…。


かける言葉も見つからなかったし…。


彼氏じゃなかったし…。


側に行っても…僕には何も出来ない。


分かってたのに、彼女の側に僕は行ってしまった。
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