Sweet*Princess



え……













すっごいカッコいいんですけど……!!(壱斗には負けるけどね!)




「え、あ、あの……」



私達が立ち止まっていることに気付いたその人はおろおろ。




こんなカッコいい人がストーカーするなんて思えないんだけど…


だってこんな人、周りの女性が放っておくわけないもん。




「あの…」


私が話しかけようとした瞬間


隣の美帆がすごい勢いでその人に飛び付いた。




「なに、姫乃のストーカーなんてしてんのよ!!」


だ、だから怖いって美帆ちゃん……



「ストーカーなんてそんな!違うんです…」


「姫乃のこと追い回してねぇ、立派なストーカーよ!」


「ちがッ…!!」


「と、とりあえず美帆、話聞こうよ!何かあるっぽいよ…」



私がそう言うと、美帆は不満げにその人を離した。




「ごめんね、ありがとう」


その人はそう言って微笑んだ。


その雰囲気はすごく柔らかくて、優しくて……



やっぱり、この人はストーカーなんてするような人じゃない。


そう思ったんだ。



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