Sweet*Princess
「やっぱり楽しいねぇ!」
「あ、あぁ。そうだな」
やっぱり絶叫系は最高だな!
あの落ちる瞬間とか、くるんって一回転する瞬間。
すーっごく楽しい!
隣の壱斗は青い顔してるんだけどね。
「辛かった…?」
「うん、まぁ…でも大丈夫だよ。すぐ復活する」
優しく笑って頭を撫でる。
ほんと、心臓持たないよ……
「あ、斎藤さん発見!……あれ?美帆は?」
ベンチに座る斎藤さんは見つけたのに、美帆はいなくて。
不安になって、繋いでた手をギュッと握る。
「斎藤さん、美帆は…?」
「え……、お二人と一緒じゃないんですか…?」
「違…ッ、美帆、どこ行ったんだろ…美帆ッ」
壱斗の手を離して
美帆を探しに行こうとした瞬間。
誰かに腕を掴まれたー……
「俺が探しに行きます!お二人は楽しんでください。」
「でも……ッ」
「俺に!俺に任せてください。絶対見つけてみせますから」
いつもの斎藤さんは無表情で、冷たくて意地悪で……
斎藤さん、美帆のこと………
「お願いします…ッ美帆を、見つけて…」
「わかりました!」
走り去る斎藤さんの背中を見つめる私を、壱斗は優しく抱き締めてくれた……
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