この力があるかぎり



「それは文字通りM.I.S.I.Hに加入している能力者と通信をとることが出来る機能だ。普段は声に出して使用するが、頭の中で『通信』と念じるとテレパシーモードで使用できるようになる。」


テレパシーで通信もできるんだ…


「分かりました。教えていただきありがとうございました。」


「わからないことがあったらいつでも聞きに来るといい。私は訓練室にいるのでな。」


「はい。また聞きに行きます。」


「それと言い忘れていたが、ここへの出入りは私の許可があれば可能だ。CUの特殊コマンドが鍵替わりになるので、あとでユナに設定を頼むといいだろう。今は私と一緒に出ろ。」


ユナさんて何でもできるんだ…というか結局ユナさんの所に行くのか。


そう思いつつも私は「はい。分かりました。」と返事をした後、伊織さんと一緒に特別訓練場を後にした。

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