私は男を見る目がないらしい。
 

「ひゃ……っ」


その時、朔太郎の腕の力が緩み、私の身体をくるりと回転させて向き合わされた。

腰に腕を回されていて、私と朔太郎の距離は近い。

コツン、と朔太郎のおでこが私のおでこにぶつけられた。

久しぶりに直に触れる朔太郎は、熱い……。

でも、きっとそれは私も同じ。


「……美桜は?俺のこと、どう思ってる?」

「っ!……そ、そんなの……っ」


ただの元カレに決まってるでしょ!……って言い返せばいいのに。

言い返したいのに、何でその言葉が口から出てこないのっ!?

私は朔太郎のことを見れずに目を伏せたまま言葉を出せずにいると、朔太郎の手が私の顎にかけられ、くいっと持ち上げられた。

ばちっと音がしたかと思うくらい、私と朔太郎の視線がぶつかる。


「さ、朔っ、」

「そんなの、何?なぁ?教えてよ」


魅惑的過ぎる朔太郎の表情にどくんっと心臓が疼き、それを悟られないように私は口を開く。

 
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